英検準1級の2つの試験タイプ
英検準1級には、紙の試験を年に3回公開会場で受験する従来型の試験（従来型英検）とパソコンで受験する新形式の英検S-CBT試験があります。
英検S-CBT試験では、一次試験と二次試験を同じ試験時間帯で同日受験し、従来型英検では、一次試験、二次試験があり、一次試験に合格された方が、二次試験を受験することができます。
英検S-CBT試験では、スピーキング、リスニング、リーディング・ライティングの順番で出題され、ライティングは手書き・タイプを申込時に選択します。
英検S-CBT試験では、試験をまたいだリスニング選択肢の先読みができないなどの注意事項があります。
試験の難易度などについては、英検S-CBT試験、従来型英検は同じですので、ここでは従来型英検の試験方式について、説明します。
一次試験
一次試験では、筆記試験とリスニングがあります。
筆記試験の内容
筆記試験はリーディングが41問（41点）、ライティングが1問（16点）、90分で回答します。続いてリスニング問題29問（29点）を約30分で回答します。
出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/detail.html
リーディングの内容
英検準1級のリーディング試験は大問1、大問2、大問3が出題されます。
大問1は「短文の語句空所補充」と呼ばれる語い問題で、英単語が21問、英熟語が4問出題されます。英検準一級の試験ではライティングと並び難しい内容となっています。
大問2は「長文の内容一致」と呼ばれる問題で、説明文、評論文などの空所に文脈に合う適切な語句を選択肢から選ぶ問題で2題で各題に付き3問、合計6問出題されます。英文の長さはいずれも250語程度となります。英検準1級の一次試験で最も点数が取りやすいパートです。
大問3は「長文の語句空所補充」と呼ばれる問題で、説明文、評論文などの内容に関する質問に合う適切な文章を選択肢から選ぶ問題で2題（300語、400語）が各題に付き3問、1題（500語）が4問で、合計10問出題されます。本文で使われる英単語は大問1ほど難しくはないです。
ライティングの内容
英検準1級のライティングの出題は1問で配点は16点ですが、リーディング、リスニング、ライティング（英作文）がそれぞれCSE750点に換算されます。
ライティング1問とリーディング41問が同じ配点、ライティング1問とリスニング29問が同じ配点で、ライティングは高得点が取りやすく、素点1点あたりのCSEスコアが高いので、ライティングで高得点をゲットできると圧倒的に有利に合格に近づきます！
英検1級のライティングは質問に対して理由を2つ、120語から150語の英文で答えます。回答には4つ記載されたPOINTを使う必要があります。（英検2級ではPOINTの使用は任意、英検1級ではPOINTはありません。）
出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf
リスニング試験の内容
英検準1級のリーディング試験はPart1、Part2、Part3から構成され、それぞれ12問、12問、5問で、合計29問出題されます。放送は全て一回限りとなります。
Part1はDialogue（会話の内容一致選択）で、12問出題されます。会話の内容に関する質問に、問題冊子に選択された4つの選択肢から正解を選びます。Part1は問題冊子には回答の選択肢のみ印刷されています。
⇒英検準1級 リスニング Part1 攻略法 （YouTube）
Part2はPassage（文の内容一致選択）で、6題でそれぞれ2問、合計で12問出題されます。文の内容に関する質問に、問題冊子に選択された4つの選択肢から正解を選びます。Part1は問題冊子には回答の選択肢のみ印刷されています。
長文問題レベルの問題が出題されますのでリスニング問題では難しいと感じる方が多いです。
⇒英検準1級 リスニング Part2 攻略法 （YouTube）
Part3はReal-lige（Real-Life形式の内容一致選択）で、5題でそれぞれ1問、合計で5問出題されます。空港や店内放送などのReal-Life形式の放送内容に関する質問に、問題冊子に印刷されたSituation（状況）とQuestion（質問）を手がかりに、選択された4つの選択肢から正解を選びます。
⇒英検準1級 リスニング Part3 攻略法 （YouTube）
二次試験
英検準1級の二次試験では、4コマのイラストが印刷されたカードが渡されます。
1分間の準備時間で黙読し、その後イラストのストーリーを2分間で説明します。その後、4つの質問があります。
イラストの見本
出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/grade_p1/pdf/grade_p1.pdf
4つの質問の内容
質問の出典はhttps://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/grade_p1/pdf/grade_p1.pdf
No.1
4コマのイラストの最後の部分で、もしもあなたが誰々であったらどう考えますかと言った問題が出題されます。what would you be thinkingと聞かれていますので、I would be thinkin, " "と直接話法で回答します。
間接話法でもよいのですが、時制の一致を考えると、現在形で解答できる直接話法の方が間違いが少なくおすすめです。
Please look at the fourth picture. If you were the woman, what would you be thinking?
No.2 からNo.4
No.2 からNo.4はイラストに関連した質問、イラストに関連していない一般的な質問がされます。
英検のサンプル問題ではこのような質問がサンプリとして掲載されています。
No. 2 Should more be done to warn children about the dangers of smoking?
No. 3 Do you think that the crime rate in Japan will increase in the future?
No. 4 Do you think that public opinion can influence decisions made by the government?
模範回答は、Yes. No. I think so. などのはじめの一文を除いて、合計30語前後、2つの文章で回答しています。