英検1級のリスニング問題はかなり難しいです。
様々な学習法がありますが、その中でも最も簡単な学習法を紹介いたします。
英検1級以外のあらゆる英語試験のリスニング対策に効果的な学習法です。
僕のお勧めの英検1級のリスニング対策
すべての資格試験で言えることですが、過去問、つまり過去に出題された問題が解けるようになれば、試験に合格することができます。
英検も例外ではありません。
僕がお勧めする最も簡単で効果的な英検1級のリスニング対策は過去が完全に聞けるようになることです。
まずは3年分のリスニングの過去問が聞けるようになることを目指します。
学習をする上で気をつけることは先読みのタイミングです。先読みとはリスニング問題が流れる前に問題用紙に書かれた情報を予め読むことです。
英検1級のリスニングで先読みが必要かどうかは「英検1級のリスニングに先読みは必要か?」にまとめています。
必要な教材
この学習で必要な教材は「英検1級過去6回全問題集」1冊とリスニング音源です。
2022年度版からは英語の友と言う旺文社のアプリからリスニング音源を聴けるようになりましたが、それ以前の版では別売りのCDが必要となります。
旺文社からのHPでダウンロードすることが出来ますが、ダウンロードできる期限が設定されていますので、過去の問題集を購入する時は注意する必要があります。
2016年に現行の試験形式になりましたので、2016年以降の問題が収録されていれば、古い「英検1級過去6回全問題集」でも問題なく使うことが出来ます。
具体的な学習法
はじめに、過去6回全問題集の1回分を解きます。
過去の6回問題集の情報では、全体の合格点が7割ですので、少し余裕を持って8割の正答を目標に設定します。
英検1級のリスニングは、4つPartで構成されていますが、実際に問題に挑戦して、8割に達しないパートだけを復習します。
1回目の解き方
「英検1級過去6回全問題集」の古い問題から回答します。(新しい問題からでもランダムでも自由ですがわかりやすいように古い問題からということにします。)
問題を解く際には、先読みのタイミングを考えながら、確実にわかる問題のみを正解とし、わかる問題とその他の問題に分けます。
そしてわからない問題、偶然正解した問題等の確実にわかる問題以外のすべてを復習します。
1回目の答え合わせ
答えを確認する際には、放送原稿(スクリプト)と解答を使い、知らない単語は発音・意味を確認し、聞けなかった部分はアンダーライン・チェックマークを入れ、復習する際に重点的に学習します。
1回目の復習
復習のゴールは全ても問題が放送原稿(スクリプト)無しで完璧に聞けるようになることです。
放送原稿(スクリプト)と問題文を使って、リスニング音源を聞き、合わせて音読し、可能であればシャドーイングまでやります。
シャドーイングは難易度が高く挫折しがちなので、音読がお勧めです!
1回分の復習は、放送原稿(スクリプト)無しで、完璧に聞けるようになることを目指して、1週間を目処に学習します。
1回の復習に必要な時間は、
Part1 12分
Part2 12分
Part3 8分
Part4 6分
の合計約36分、余裕を持って40分と考えます。
過去問で繰り返す
これまで1回分の過去問を使った学習で、さらに過去問2回分を使って、合計で3回分回します。
3回分が終了した時点で、4回目の問題を用いてリスニング力をチェックします。
新規の問題で8割取れたらリスニングの学習は完成です。
8割を取れなければ、4回目-6回分の過去問で、1回目の過去問で学習したのと同じ方法で、3回分を繰り返します。
6回分でまだ8割に行かない方は、最初からつまり第1回分からやり直し、8割取れるまで繰り返します。
殆どの方は6回分しっかり聞けるようになれば新規の問題でも8割ゲットできるようになるはずです。
英検1級リスニング対策まとめ
・過去3回分を完全に聞けるように放送原稿を見ながら、リスニング音源を聞き、音読する。
・過去3回分を終えた後は、新規の問題に挑戦し、8割取れなければ、更に3回分追加する。
・追加の3回分の過去問が、完全に聞けるようになるまで、放送原稿を見ながら聞き、音読する。
・追加の3回分の過去問を学習しても、まだ、8割取れなければ、最初の3回分から復習する。
過去問だけを使ったシンプルな学習法です。