英検1級のレベルについて改めて調べてみました。

英検公式ホームページ

英検公式ホームページでは英検1級は大学上級レベルの英語力だと書かれていますが、大学上級程度という難易度は実態には即していないです。受験された方はわかると思いますが、大問1の語彙問題が回答できる大学生は少ないはずです。

例えば、2022年度第2回の英検1級試験の大問1(語い問題25問)では、divulge、precarious、salient、protrude、delude等の難易度の高い単語が正解の選択肢になっています。


出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

古いデータですが、2014年度第2回英検では、英検1級の志願者は7,938人、合格者は898人でした。

英検1級の試験は年間で3回実施されていますから、年間でも2,700人弱(898×3=2,694人)の合格者しかいない難易度の高い試験なわけです。

出典 2015年度版英検1級過去6回全問題集

英検1級とTOEIC

英検1級を目指す方は、まず、英検準1級に合格しましょう。(⇒英検準1級に合格する学習法

TOEIC900点と英検1級レベルが比較されていますが、TOEICと英検では測定できる英語力がそもそも違いますし、問題の質・レベルも全く違います。

TOEICでは2技能(読む・聞く)、英検1級では4技能(読む・聞く・話す・書く)です。
TOEICは英検1級合格後で良いかと思います。こちらの記事「英検1級合格に必要な学習時間」を読んでいただくと、TOEIC900と英検1級の難易度の違いがわかると思います。

TOEIC990点満点取れる方でも英検1級の語彙問題やライティングやスピーキングができなければ永遠に英検1級に合格はできないと思います。

JICAの語学ガイドライン

国際協力機構(JICA)専門家語学ガイドラインでは「極めて高いコミュニケーション能力が求められる案件」に該当する英語力として英検1級を挙げています。

語学能力のみでは、JICAの専門家にはなれません、海外にて技術指導を実施できる専門性をお持ちの方がJICA専門家になる機会があリます。

CEFRという国際指標

英検1級はCEFRという語学の習得能力の基準を示す枠組みでC1に該当します。イギリスの国営機関であるBritish Councilでは以下のように、CEFRの基準を引用しています。

レベルC1のスキル

どのような言語能力があれば、英語レベルC1のスキルを持つことを証明できるでしょうか? CEFRの規定は以下のとおりです。

幅広い難解で長めの文章を理解し、文章に込められた暗黙の意味を認識できる。
適切な表現を探しているという明白な印象を与えず、流暢かつ自然に自分自身のことを表現できる。
社会的、学問的、職業上の目的に応じて柔軟かつ効果的に言葉を使用できる。複雑な主題に関して、構成パターン、接続表現、つなぎ語を示しながら、しっかりとした構成の明瞭かつ詳細な文章を書くことができる。

引用元: C1英語レベル


参考記事
CEFRという語学能力を示す指標について

個人的な印象

僕の個人的な印象では、海外の学部に正規留学(語学留学は除く)、海外赴任で仕事でもある程度不自由しないレベルが英検準1級のレベル。


海外赴任では、仕事でも不自由は当然、英語である程度の議論ができるのが英検1級なのかなと感じます。