今回は「英語学習を始める年齢」について解説します。
私自身、英語塾を運営し多くの生徒を見てきた経験から、最適なタイミングをお伝えします。
英語学習の大前提
ここで想定するのは次のような一般的なご家庭です。
- ご両親ともに日本語を使用
- 普通の公立小学校・中学校に通っている
そのうえで強調したいのは、「母国語で表現できないことは英語でも表現できない」 ということです。
日本語で理由や意見を説明できない子どもが、英語だけを勉強しても思考力そのものは育ちません。
英語より先に大切な力
- 日本語(母語)で考えを整理し、説明できる力
- 「なぜそうなのか?」を答えられる力
例えば、好きな料理を聞かれて「好きだから好き」としか言えない段階では、英語で学んでも効果は薄いでしょう。
結論:小学校5年生からが最適
- 小学校5~6年生で 「理由を説明する力」 が育つ
- 抽象的な理由が言えるようになる
- この時期からの英語学習は、母国語力と連動して大きな効果を発揮する
👉 よって、本格的な英語学習の開始時期は小学校5年生前後がベスト だと考えています。
小学校低学年での英語は?
もちろん、低学年や幼児期に英語に触れることも有意義です。
- 歌やゲームで楽しく学ぶ
- 名詞(単語)の習得が中心になる
ただし、この段階では理由を説明する力がまだ不十分なため、単語の数を増やす程度にとどまることが多いでしょう。
まとめ
- 英語学習は小学校5年生からが最適
- 低学年から始める場合は「名詞中心・楽しく触れる」程度で十分
- 母国語(日本語)で理由や意見を説明できる力が育ってから本格的に始めると効果的