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英検準1級の長文問題の単語帳のカバー率
英検準1級本試験の長文問題一回分約1750単語の単語帳別カバー率を確認しました。確認作業に30時間以上かかったクレージーな企画です。
具体的には、「2020年第3回英検準1級」の長文問題5題の問題文のすべての単語1736単語が4種類の単語帳でどれくらいの割合でカバーされているかを確認しました。
確認する背景としてはブロガー、youtuber等ほぼすべての情報発信者が英検®といえば条件反射的に「出る順パス単」を推薦しています。
過去にあげた動画では、英検2級の大問1の英単語問題では「出る順パス単」よりも「システム英単語」や「ターゲット1900」や「DUO 3.0」の方が出題率が高いという結果になったりしています。
今回の調査では長文問題にそれぞれの単語帳で長文問題にどれくらい戦えるのかを確認しました。
カバー率の測定
具体的には問題文・質問文から、中学英単語、固有名詞、動植物名などを一律除きました。
残った単語を一つ一つエクセルに入力し、入力した単語を単語帳で確認。
確認の過程で、難単語として「パス単英検1級」「英検1級単熟語EX」に掲載されていない単語をすべてカバー率計算の対象から除外しました。
受験生の99%は知らないでしょうし、それらの単語の意味がわからなくとも問題の回答には困らないからです。
英検準1級リーディングの構成
英検準1級では、全出題41題のうち長文問題16題が出題されます。
長文問題の割合としては大問1の英単語・英熟語問題の割合が61%と高いのですが英検準1級の語彙は非常にレベルが高く、むしろ長文問題で点数が取りやすいのではと感じ各単語帳のカバー率を確認することにしました。
比較した単語帳と収録語数
今回比較した単語帳出る順パス単英検準1級・2級・準2級、英単語ターゲット1900、システム英単語、DUO 3.0、の6冊です。
今回調査した単語帳の掲載語数はパス単が3814、DUOが1572、システム英単語が2211、ターゲット1900が2240となります。
パス単の収録語数は重複を確認していませんのでかなり多めになっています。
中学英語が占める割合
英検準1級の長文問題には難しい単語がたくさん出てくるというイメージがあります。
はじめに長文問題で中学で学ぶ英単語が占める割合を確認し、中学英語に赤マーカーを付け全体の文章の単語数と比較しました。
中学で習う英語の判断には「でる準ターゲット中学英単語1800」を使いすべての単語を一つひとつ確認しました。
大問2-1
大問2-1は258文字の長文が出題されます。なお、問題文のカッコの部分・設問は数えていません。
中学英語の占める割合は88%で、重複を除いて28語をそれぞれの単語帳で確認しました。
28語のうち確認したすべての単語帳に掲載されていない単語を英検1級パス単・単熟語EX英検1級で確認し、掲載されていないので除外しました。
実際にはtheorizeはtheoryからfollowupも準1級受験者であれば意味は推測できると思います。
パス単3冊とシステム英単語のカバー率が96%と同率1でした。パス単は級ごとに確認しましたが二級の単語が一番多く掲載されています。
大問2-2
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大問2-2は247文字の長文、中学英語の占める割合は74%で、重複を除いて48語が中学英語以外となります。
7語は英検1級パス単・単熟語EXに掲載されていないので除外しました。
僕自身は、除外した7語のうちでrhinoceros (rhinos)とpeckは意味がわかり、peckerはwoodpeckerから鳥の名前であると推測しました。
このあたりの単語がわからなくても正解は導き出されると思います。
カバー率はシステム英単語が90%で一番高くなっています。なお、今回はカウントしていませんがrhinoceros (rhinos)はシステム英単語のジャンル別英単語に掲載されていました。
大問3-1
大問3-1は325文字の長文、中学英語の占める割合は77%で、重複を除いて64語が中学英語以外となります。
8語は英検1級パス単・単熟語EXに掲載されていないので除外し、56単語につきか確認しました。
掲載率では45単語掲載されたパス単とシス単が同率で80%でトップとなります。
除外した単語のうち太字にした単語は意味が推測できる又は簡単な単語ですがどの単語帳にも掲載されていません。
大問3-2
大問3-2は399文字の長文、中学英語の占める割合は79%で、重複を除いて77語が中学英語以外となります。
6語は英検1級パス単・単熟語EXに掲載されていないので除外し、71単語につきか確認しました。
掲載率では65単語掲載されたシス単がトップとなります。
除外した単語のうち太字にした単語は合格レベルの方でしたら意味が推測できると思います。
大問3-3
大問3-3は507文字の長文、中学英語の占める割合は70%で、重複を除いて81語が中学英語以外となります。
11語は英検1級パス単・単熟語EXに掲載されていないので除外し、70単語につきか確認しました。
掲載率では58単語掲載されたシス単がトップとなります。
除外した単語のうち太字にした単語は合格レベルの方でしたら意味が推測できると思います。
全問題での割合
本試験一回分の全ての長分問題では、システム英単語のカバー率が88%と最高でした。
実際には80%と今回の調査で最低であったDUOでも十分と英検準1級の長文問題に挑めます。
どの単語帳であれ派生語を含めてしっかりと定着させれば長文問題で八割は確実にゲットできるのではないでしょうか!
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