出る順パス単英検準1級4訂版(旧版)・5訂版(新版)の語彙問題のカバー率の比較をしました。
新版(5訂版)の発売
出る順パス単準2級2021年6月に改定されました。
ネット上ではレビューが少ないので新版である5訂版(新版)と4訂版(旧版)で、2021年第1回、2020年第3回、2020年第2回の過去3回分の単語問題の出題率を調べました。
過去問の出題率
英検準1級では1回の試験で21問の単語問題が出題されます。
英検の公式ホームページに過去3回分の過去問が公開されているので3回分63問の単語問題の出題率、つまり単語帳に掲載されているかを調べてみました。
他の級で5回分10回分など回数を増やして出題率を確認していますが、あまり大きな変化がありませんので、3回分で十分かと思います。
2021年第1回
2021年第1回試験では、旧版が21問中13問掲載され掲載率61.9%、新版では21問中11問掲載掲載率52.4%でした。
旧版に掲載されているけど新版には掲載されていない単語が5、旧版には掲載されていないけど新板に掲載されている単語が2ありました。
表の中でのABCはパス単での重要度が高い順からA B Cとなっています。
英単語が記載されている場合は索引には掲載されていませんが本文中に派生語として掲載されている場合です。例えば、6番のexemptは旧版には索引に掲載されていますが、新版ではexemptとしては目次に掲載されていませんが、exemptionとして索引に掲載され本文の派生語にexemptが記載されています。
2020年第3回
2020年第3回試験では、旧版が21問中13問掲載され掲載率61.9%、新板では21問中6問掲載掲載率28.6%でした。
旧版に掲載されているけど新版には掲載されていない単語が3、旧版には掲載されていないけど新板に掲載されている単語が2ありました。
2020年第2回
2020年第2回試験では、旧版が21問中14問掲載され掲載率66.7%、新板では21問中13問掲載掲載率61.9%でした。
旧版に掲載されているけど新版には掲載されていない単語が3、旧版には掲載されていないけど新版に掲載されている単語が2ありました。
3回分の出題率
過去3回の出題率を見る限り、旧版が63問中40問の 63.4%新版が30問中63問の 47.6%と新版の方が出題率が高いです。
新版のパス単の印象としては全体に難しい大問1向けの単語がなくなり、長文問題も含めた感じで、単語帳自体が簡単になっている感じです。
結論
新版では大問1の単語対策は不十分だと感じますので、旧版のパス単をお持ちの方は旧版を使い、旧版をお持ちでない方はパス単以外の単語帳を使ったほうが良いと思います。
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