英検の空所補充問題とは
リーディングの長文問題文の中にカッコがあり、文脈から正しい内容を選択する形式の問題を空所補充問題と言います。
英検公式HPに掲載されているサンプル問題を使って、空所補充問題の解き方を解説します。
掲載された問題には、「2級・準2級 リーディングテスト・問題見本」と書かれていますので、英検準2級・英検2級に共通した対策をこの記事でまとめます。
出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf
2つのテクニック
空所補充問題の解き方のポイントは2つあります。
まずは、空所つまり、カッコの前後の文章をよく読むことと、接続詞などのつなぎの言葉に注意することです。
開放のテクニックとして、英検の空所補充の問題はパラグラフをまたがないことを知っておくと良いです。(まれに例外はあるようですが。)
第1問の回答は1パラグラフにヒントがあり、第2問の回答は2パラグラフにヒントがあります。
問26の回答は問26のカッコを含むパラグラフに、問27の回答は問27のカッコを含むパラグラフに答えのヒントや根拠となる文章が書かれています。
本文を確認
では、実際に本文を見ながら解説します。
第1文
Global warming is creating problems not only for human beings but also for many plants and
animals.
Global warming(地球温暖化)がproblems(複数の問題)をcreating(創り出す)しています。
Not only, but alsoがあるので、human beings(人類)に対してばかりではなく、many plants and animals(多くの植物や動物)に対しても。
第2文
Most people know that climate change is a huge threat to the future of many land animals, but what about fish?
Most people(多くのひと)know(知っている)that以下のことを。
climate change(気候の変動)がa huge threat(大きな脅威)であり、many land animals(多くの陸上動物)のthe future(未来)に対する(to)
but(しかし)、fishはwhat about(どうであろうか)?
第3文
According to new research by scientists at the University of British Columbia, climate change will ( 21 ) fish, too.
According to(によれば)、new research by scientists at the University of British Columbia
climate change(気候変動)は、too. あるので、fishに対しても、 will(将来カッコ21する) ( 21 ) fish, too.
(21)には、前の文章のa huge threat(多くな脅威)と同じような意味が入ります。
選択肢を比較すると、3 have a major effect onが(大きな影響)、a huge threat(大きな脅威)に言い換えることが出来るので、正解となります。
a huge threat(大きな脅威)=a major effect onが(大きな影響)ではありませんが、a major effect onが(大きな影響)はa huge threat(大きな脅威)を含むために正解となります。
第4文
ここまで確実な回答の場合には、本試験ではこれ以降の文章を読む必要がありませんが、念のために最終文を確認します。
The scientists are saying both that the average size of fish in the
oceans will get much smaller and that their numbers will greatly decrease by the year 2050.
The scientists are saying (both) that=前の文のAccording to new research by scientistsです。
bothがついているので2つのことが並列的に説明されています。
ここでは、average size of fish in the oceansが、much smallerになる、their numbersがgreatly decreaseするということで、魚のサイズが小さくなり、個体数も減ることは、a huge threat(大きな脅威)、a major effect onが(大きな影響)であり、正解が再確認できました。
英検準2級・英検2級の空所補充問題の解法のまとめ
英検準2級・英検2級の空所補充問題では、前後の文章をよく読み、つなぎの言葉に注意することが重要です。
また、問題同士がパラグラフはまたがないという特徴もあります。
空所補充の問題は新規の問題をどんどん解くよりも、しっかりと着実に復習を繰り返すほうが、読解力が身につきます!