システム英単語で英検対策は可能か?

英検には英検対策の教材を使うということが定説のようですが、システム英単語で英検の語彙、長文読解で、どのレベルまで戦えるのかを、客観的なデータを交えて検証したいと思います。

2冊のシステム英単語

システム英単語には、「システム英単語Basic」と「システム英単語」の2冊がありますので、まずは、違いについて説明します。

「システム英単語」に中学レベルの単語を加えて、難易度の高い単語を除いた優しいバージョンが「システム英単語Basic」です。

「システム英単語Basic」のみに収録

IntroductionとStarting Stageです。

「システム英単語Basic」、「システム英単語」に共通して掲載

Fundamental Stage600語とessential stage600語

「システム英単語Basic」から「システム英単語」に追加して掲載

「多義語」では共通の単語が174に「システム英単語」に10語追加
「ジャンル別英単語」では「システム英単語Basic」の16ジャンル238単語に「システム英単語」では7ジャンル追加され23ジャンル363単語

「システム英単語」のみに収録

Advanced Stage500語とFinal Stage327語

「システム英単語Basic」、「システム英単語」の比較

システム英単語Basicとシステム英単語

英検準2級の語彙問題の出題率

英検準2級の語彙問題の出題率はシステム英単語で67%でした。

ただし、英検準2級の単語問題の過去3回分の30問の出題率を確認しましたが、システム英単語basicが80%の掲載率でベストでした。

英検準2級の単語問題の過去3回分の出題率

英検準2級の単語問題の過去3回分の出題率

「システム英単語Basic」の出題率

「システム英単語Basic」の出題率

英検2級の語彙問題の出題率

英検2級の単語問題の過去3回分の出題率を確認しましたが、システム英単語が93.3%の掲載率でベストでした。

「システム英単語」であればStage2 Advanced Stage1200語まで覚えることで英検2級の語彙問題で73.3%のカバー率となり、パス単準2級の57%よりも高い出題率で、英検2級に完全に対応しています。

システム英単語のStage1(Fundemental Stage)=システム英単語BasicのStage2(Fundemental Stage)で、システム英単語のStage2(Essential Stage)=システム英単語BasicのStage3(Essential Stage)であるためです。

なお、「システム英単語basic」であればStage3 Advanced Stageまで覚えることで73.3%のカバー率となります。

英検2級の単語問題の過去3回分の出題率

「システム英単語」の出題率

「システム英単語」の出題率

英検準1級の語彙問題の出題率

英検準1級の単語問題の過去3回分の63問の出題率を確認しました。

システム英単語のカバー率はが50.8%の掲載率ででした。

カバー率が最も高いのはパス単準1級で66.7でしたので、長文問題が得意で得点がゲットできるのであれば「システム英単語」のみで受験し、英単語を補強したいのであれば「パス単準1級」で単語の補強がベストな選択です。

英検準1級の単語問題の過去3回分の出題率

英検準1級の単語問題の過去3回分の出題率

英検準1級の長文問題のカバー率

2020年度第3回英検準1級の長文問題5題の全単語1736から、中学英語、人名地名会社名等の固有名詞、「パス単1級」・「単熟語EX1級」のいずれにもに掲載されていない難しい単語などを除き、各単語帳でどれぐらいカバーできているかを確認しました。

結果は「システム英単語」のカバー率が最も高く87.9%の単語が掲載されており、「システム英単語」をしっかりとやり込むことで英検®準1級の長文問題にも対応できることが確認できました。

英検準1級の長文問題のカバー率

「システム英単語」で英検対策はできるかのまとめ

英検準2級

システム英単語で英単語問題のカバー率は67%

英検2級

システム英単語で英単語問題のカバー率は93%

英検準1級

準1級の長文対策は「システム英単語」で十分です。

大問1の単語対策には、「システム英単語」では50.8%と少し不足しますが、ライティングで点数が14点以上取れる方は「システム英単語」だけで合格圏内に入れます。

まとめ

システム英単語で英検準2級から英検準1級まで対応可能であると結論づけました。