英検SCBT試験の一次試験免除の新しいシステム

2021年8月実施分から導入された英検SCBT試験の一次試験免除の新しいシステムについて説明します。

まず、SCBT試験と従来型の英検との違い、英検S-CBTの年間受験回数、英検S-CBTの一次試験免除のシステム、について解説いたします。

SCBT試験と従来型の英検との違い

従来型英検と英検SCBT違い

2021年9月現在には公開会場で受験する従来型の英検と英検S-CBTの2通りの英検があります。

従来型の英検は会場で受験する今までの英検で、英検S-CBTはパソコンに向かって受験する新形式の英検です。

従来型の英検は一次試験合格者が後日二次試験を受験します。英検S-CBTでは二次試験も含めて一日で完了します。

年間受験回数は従来型英検が3回、英検S-CBTが年間6回受験できます。

受験料は英検S-CBTが従来型英検にくらべて500円安くなります。

英検S-CBTの年間受験回数

英検SCBTの受験回数

英検S-CBT試験では年間で3つの検定期間があります。検定期間につき2回英検S-CBTを受験することができます。

具体的には、4月から7月までの第1回検定期間で2回、8月から11月の第2回検定期間で2回、12月から3月の第2回検定期間で2回、英検S-CBTを受験することができます。

英検S-CBTの受験回数は従来型とは別カウントになりますので英検S-CBT以外にも従来型の英検を3回受験することができます。

同じ級を従来型英検で3回、英検S-CBtで6回、合計9回受験することができます。

英検S-CBTの一次試験免除のシステム

英検SCBT一次免除

2021年度第2回検定期間中8月から11月の間に英検S-CBT試験を受験し、一次試験には合格したけれど、二次試験に不合格だった場合を想定します。

基本的には、次回検定期間から3回一次免除を利用することができます。受験できるのはS-CBT試験で1検定期間につき2回、従来型英検では1回、合計で3回受験することができ、それが更に2回分の検定期間分ありますので、合計でS-CBTが6回、従来型英検で3回、一次免除を利用することができます。

更に、webでの合格発表日以降で申込みが間に合えば、同じ検定期間での一次免除を利用することができます。

例えば、8月の英検S-CBTで一次試験は合格して二次試験が不合格だった場合、申込みができれば、9月10月11月の試験でS-CBTで1回、10月の従来型英検で1回受験することができます。

なお、従来型の英検でも、S-CBTを使った一次試験免除が可能です。受験できる回数も同じですが、同じ検定期間では一次免除を使うタイミングが二次試験の
合否をwebで公開した時点なので同じ検定期間の中での一次免除は利用できません。

今回の改定では、二次試験に合格した場合でも、期間中であれば、一次免除を利用できるようになりました。大学受験等でCSEスコアが必要な方には非常に便利です。