英検準1級 要約&英作文完全制覇徹底レビュー

英検準1級のライティング対策において、要約問題と英作文の攻略は試験合格の鍵を握っています。

そこで今回は、2025年5月にジャパンタイム出版から発売された新しいライティングテキスト「英検準1級 要約&英作文完全制覇」を詳しくご紹介します。

英検1級講師として英語学習法を発信している私が、この書籍の特徴や使い方、実際の効果、そしてAmazonのレビュー情報まで踏まえて、英検準1級のライティング要約に役立つポイントを余すところなく解説します。

「英検準1級 要約 英作文完全制覇」とは?

英検準1級 要約&英作文完全制覇」は、英検準1級のライティング対策に特化したテキストで、2025年5月8日にジャパンタイム出版から発売されました。価格は2,100円(税別)で、英検準1級の要約問題と意見論述(英作文)問題の両面を網羅しています。

英検準1級 要約&英作文完全制覇」という名前が示すように、要約問題の書き方から意見論述の論述方法まで、英検準1級のライティング試験で求められるスキルを完全にマスターできる構成になっています。

内容は従来のバージョンから完全改訂されており、実質的には全く新しい書籍といっても過言ではありません。

私のチャンネルでも英検1級講師として、効果的な英語学習法を配信していますが、特にライティング要約の対策に困っている方にとって、この新しいテキストは非常に有用なリソースとなるでしょう。

構成と内容の詳細解説

本書は大きく分けて本編と別冊の2部構成です。合計で本編が271ページ、別冊が27ページで構成されています。

本編の構成

  • 要約問題パート(96ページ):要約問題の書き方に関する解説が35ページ、実践問題を使った書き方の詳しい説明が61ページにわたって展開されています。
  • 意見論述パート(154ページ):従来型の英作文対策で、書き方の説明が23ページ、パラグラフ単位で使える「コンテンツブロック」と呼ばれる表現集が91ページに渡って掲載されており、最後に解き方の解説が40ページあります。

別冊の構成

  • 要約問題は15題、意見論述問題は20題が掲載されており、実践的な問題演習がしやすくなっています。

特に注目したいのは、「コンテンツブロック」と呼ばれるパートです。これはパラグラフ単位で使える英語表現のユニットで、試験本番でそのまま使えるレベルのフレーズが豊富に収録されています。

英検準1級の社会問題やビジネス系のトピックに対応した内容が多く、時事問題にも対応できるのが特徴です。

旧バージョンとの比較と改訂ポイント

この新バージョンは単なるアップデートではなく、内容が大幅に刷新されています。旧バージョンと比較すると以下のような特徴があります。

  • 構成の変更:本編271ページに加えて別冊27ページが加わり、問題パートが別冊化されました。旧バージョンでは本編にすべて収められていましたが、新バージョンは問題部分がコンパクトにまとめられ、使いやすくなっています。
  • 基本フレーズの削除:旧バージョンにあった「基本フレーズ」というパートが丸ごと削除されました。これは少し惜しい変更ですが、その分コンテンツブロックの充実でカバーされています。
  • 意見論述問題のページ数削減:旧バージョンでは賛成・反対それぞれに2ページずつ、合計4ページかけていた問題が、新バージョンでは見開き2ページに圧縮されました。少し窮屈に感じるかもしれませんが、効率的なレイアウトになっています。
  • 解説部分の削除:意見論述の解説が大幅に減り、旧バージョンで4ページ使っていた部分が2ページに短縮され、さらに詳細な解説がなくなったのは惜しいポイントです。
  • コンテンツブロックの掲載数増加:1ページあたり5つ掲載されていたものが6つに増え、文字が少し小さくなりましたが、より多くの表現を収録できるようになっています。

総じて言うと、新バージョンは問題の新傾向に合わせてテーマが刷新され、より実践的で最新の英検準1級ライティング対策に適した内容へと進化しています。

要約問題の書き方提案と実践的な使い方

英検準1級のライティング要約問題は、多くの受験者にとって難関です。本書の要約パートでは、書き方の提案として「メモ」「アウトライン」「ブラッシュアップ」という三段階のプロセスを提案しています。

この方法は、短い文からスタートし徐々に内容を肉付けしていく形で、要約文を完成させる手順を具体的に解説しています。

35ページにわたって丁寧に書き方が解説されており、さらに15題の実践問題を使って61ページにわたり具体的な書き方の例が示されています。

また、別冊に問題がまとまっているため、実際に書いてみる際の利便性も抜群です。

要約問題に対するアプローチとして、「削る」というよりは「盛る」という発想が新鮮で、これまでの要約問題対策とは一線を画しています。

実際にAmazonレビューでも、「削るのではなく積み上げていくという発想に目から鱗だった」と高評価を得ています。

このメソッドは、要約が苦手な方や初めて準1級で要約問題に挑戦する方にとって、非常に効果的な指導法と言えるでしょう。

意見論述パートの特徴と使い勝手

意見論述(英作文)のパートは、従来型の問題に対応した内容で構成されています。書き方の解説は23ページ、コンテンツブロックが91ページ、解説が40ページとボリュームも十分です。

コンテンツブロックは、パラグラフ単位で使える表現集として非常に実用的です。特に社会問題やビジネス系のトピックを幅広くカバーしており、これらは英検準1級のライティング試験で頻出のテーマです。

さらに、音声データもダウンロード可能で、耳から覚えたい方やスピーキング対策も兼ねたい方にとって嬉しいポイントです。

また、モデルエッセイは賛成・反対の両パターンが用意されているため、どのような出題にも柔軟に対応できる力を養うことができます。

ライティングが苦手な方でも、この一冊があれば得点源に変えることが可能です。

ただし、旧バージョンと比べると解説部分が削減されているため、じっくり丁寧に学びたい方は少し物足りなさを感じるかもしれません。それでも、新しい問題傾向に沿ったテーマや表現が増えている点は大きな魅力です。

Amazonレビュー

2025年5月10日時点でAmazonには2件のレビューが投稿されています。両方とも非常に好意的な評価で、特に要約問題の新しい書き方に関する部分が高く評価されています。


これらの声からもわかるように、英検準1級のライティング要約問題に取り組む方にとって、非常に実用的かつ効果的な教材となっています。

まとめ:英検準1級 ライティング要約対策に最適な一冊

英検準1級 要約&英作文完全制覇」は、ジャパンタイム出版の信頼感とノウハウが詰まった、英検準1級ライティング要約対策に最適なテキストです。

要約パートでは、メモからアウトライン、ブラッシュアップという三段階の書き方が提案されており、従来の「削る」発想ではなく「積み上げる」新しいアプローチが特徴的です。これにより、要約問題に苦手意識を持つ方でも段階的にスキルを伸ばせます。

意見論述パートでは、社会・ビジネス系のテーマを中心に実践的なコンテンツブロックが充実しており、音声データも利用可能なため、ライティングだけでなくスピーキング対策にも活用できます。

旧バージョンと比較すると解説が一部削減されているものの、問題傾向の刷新やコンテンツの充実度を考慮すると、新バージョンの購入を強くおすすめします。

初めて英検準1級の要約問題に挑戦する方や、より効果的な学習法を探している方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。また、要約問題対策としては同じく学研から出版されている「英検合格 要約問題予想問題集」もレベル別に構成されており、併用して学習するのも効果的です。

英検準1級のライティング要約は難しいですが、正しい教材と学習法で効率的に対策すれば、必ず得点源に変えられます。ぜひ今回紹介した「英検準1級 要約 英作文完全制覇」を活用して、合格を目指してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

リンク

アマゾン→「英検準1級 要約&英作文完全制覇


YouTubeにて解説