CSEスコアで合否判定
英検では素点をCSEスコアに換算して合否を判定します。
英検1級では、リーディング(41問・41点)、リスニング(27問・27点)、ライティング(1問・32点)が、それぞれCSEスコア850点に換算され、850×3=2,550点満点で2,028点が合格点となります。
分野別問題数
リーディング(41問・41点) =CSE850点
リスニング(27問・27点) =CSE850点
ライティング(1問・32点) =CSE850点
それぞれの素点1点あたりのCSEスコアへの換算式が公開されていないために、CSEスコアでの最低点がわかっても、素点での合格点は不明です。
実際には、素点が同じでも毎回CSEスコアが変動するのですが、2022年第2回英検の素点とCSEスコアの換算を調べてみました。
CSEスコアから素点の目標点の設定
英検1級の合格点2,028点を3等分し、676点(2,028/3=676)に近い点数をリーディング、リスニング、ライティングの目標とします。
目標点
リーディング、リスニング、ライティングの目標点を、リーディング(28点)、リスニング(19点)、ライティング(25点)で設定します。
リーディング(28点)=CSE675点
リスニング(19点)=CSE674点
ライティング(25点)=CSE678点
合計2027点
3分野を均等に分散していますが、ご自身の得意分野の点数を高くしてくださるようなアレンジしてくださっても結構です。
英検全般に言えることですが、ライティングで高得点が取れると、一気に合格に近づきます!
実際にはこの点数では、合格には1点足りませんが目標設定のためのボーダーということで、ご了解ください。
各分野別目標のブレークダウン
リーディング、リスニング、ライティングの問題構成別に目標点数を設定します。
英検1級の分野別の問題構成はこちらの記事「英検1級の試験形式・過去問」をご参照ください。
リーディング
リーディングでは、語い問題25問(英単語21問・英熟語4問)、空所補充問題6問、内容一致問題10問が出題されます。
難易度的には、語い問題25問(英単語21問・英熟語4問)が圧倒的に難しく、空所補充問題6問の難易度が一番低いと感じる方が多いはずです。
英検準1級にバンド+1で合格された方で、英検1級専門の単語対策をやられていない方でしたら、25点中10点取れるかどうかという感じではないでしょうか?
先ほど設定した28点を取るための現実的な目標点を設定します。
各問題の難易度などから、語い問題25問で16問(64%)、空所補充問題6問で5問(83%)、内容一致問題10問で7問(70%)当たりが妥当ではないでしょうか。
・語い問題25問(英単語21問・英熟語4問)⇒16問
・空所補充問題6問⇒5問
・内容一致問題10問⇒7問
リスニング
リスニング問題は27問で19点を目標に設定します。
目標は全体で7割なので、Part1、Part2、Part3、Part4で苦手分野をなくして点数を取れるようにします。
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ライティング
ライティングで高得点が取れると英検1級に限らず、リスニング、リスニングの得点が比較的低くても、合格することが多いです。
英検1級では、内容(8点)、構成(8点)、語い(8点)、文法(8点)で、配点が合計32点となっています。目標を25点に設定していますので、平均して6点、一つの分野で7点取れるように学習します。
・内容⇒課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
・構成⇒英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・語い⇒課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文法⇒文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
実際には、明確な採点基準が明らかにされていないので、市販の英検1級対策用の参考書を繰り返し、可能であれば英検1級向けの添削を利用するぐらいしか対策がないのです。
英検1級一次試験の合格点のまとめ
英検1級一次試験に合格するには、リーディング(29点)、リスニング(19点)、ライティング(25点)で、素点で73点を目標にします。
英検1級の合否の判定はCSEスコアを利用するので、素点での合否の判定は難しいのですが、試験の難易度が低い時でも、素点で73点(満点100点)で合格できることが多いようです。
実際にはライティングの点数が高ければ、リーディング・リスニングの素点が73%未満でも十分合格するチャンスはあります。