英検準1級のライティング試験の重要性

大学受験や推薦入学の要件として英検準1級を受験される生徒さんが多いです。

一般の入試でも英検準1級に合格していると優遇される事が多く、難関大学を目指す受験生には英検準1級はとても重要です。

英検準1級は、その高い難易度から大学生や社会人にとっても価値のある資格とされています。

英検準1級の試験の中でもライティングセクションは特に重要で、効果的なスキルを身につけることが求められます。

この記事では、私の生徒さんが、ライティング8点(16点満点)から、どのようにしてライティングスコアを向上させ、英検準1級に合格したのか、その具体的な学習方法を紹介します。

生徒のチャレンジと初期の成果

この事例の生徒さんは、2024年1月の英検準1級の試験でライティングセクション16点満点中8点というスコアでした。

このスコアはCSEスコアで505点に相当し、合格点1792点には71点足りませんでした。



ライティングだけでなく、リーディングやリスニングも含めて総合的に600点を目指す必要があるため、この生徒さんにはライティングで得点を上げることが最優先の課題でした。

効果的な学習法の導入

生徒さんには、2016年から始まった英検の従来型のライティングの過去の試験問題を利用する学習法からスタートしました。

まずは、ライティング問題のいちばん重要なFirst,とSecond,の部分、いわゆるMain Bodyの書き方の考えからからは始めました。

具体的には、First,とSecond,の部分の答案を生徒さんが日本語で書き、僕が添削し、論理的な流れを指摘し、考え方の整理をしました。

現在の日本の教育システムでは、記憶することが主眼となり、根拠や理由を考える環境はない点で、ライティング問題のいちばん重要なFirst,とSecond,の部分を考える練習が必要です。

最後に、模範回答を音読、書写することで、文法知識を確実に身につけ、自然な英語表現を学ぶことができました。

なぜ、日本人は論理的な思考が苦手なのか

僕は専門家ではありませんので、あくまでも印象のレベルですが、日本の社会構造自体が論理性を求めていないことが理由の一つに感じます。

正しいことを主張すると、「理屈っぽい」、「現実は違う。」などの謎の理由で議論自体を一蹴されることが多いはずです。

学校でも、「なぜ高校で制服が必要か?」、「中学生らしさとは何か?」とか、日頃の疑問を教員にぶつけても、論理的な回答がかいってくることはないと思います。

日本の社会では、上位の立場を利用して、論理をねじ伏せるスタイルの風潮が一般的ですので、ぜひ、日頃から、立場ではなく、理論で話し合う姿勢を身につけると、英検ライティングの学習にも役に立ちます。

学習成果と顕著なスコアの向上

この学習を完了したあとで、実際にライティングを書き、4題ほど添削して、最終的には、8点から14点にライティングの得点が上がりました。

この方法を実施した結果、生徒はわずか2ヶ月でライティングスコアを8点から14点へと大幅に向上させることができました。

2024年2月から4月までの6時間の授業と4代の添削の解説で、この生徒さんはライティングの点数を大幅に上げることができました。

まとめと生徒へのアドバイス

英検準1級のライティングでは、効果的に実力を身につけるには、日本語での思考整理が非常に有効です。

IntroductionとConclusionでは現状では、点数の差がつきにくいです。特に、Introductionでは、問題文のコピペとPointsの記載で完結します。

差がつきにくい理由は、英検準1級ライティングのテンプレートを参考にしてください。

英検準1級のライティングの学習の順番

(1) 過去問を利用して、Manin Body(FirstとSecondの部分)を日本語で考える。
(2) 考えの流れが正しいかチェックし、倫理的な考えを練習する。
(3)模範解答を音読、書写する。
(4) 実際にライティングを書き、添削してもらう。

この学習法を通じて、英語の表現力を効果的に向上させ、英検準1級のライティング試験で高得点を獲得することが可能となります。

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